靴底感覚

――竹内幸哉の研究日誌――

「分かり合えない」ことから/ソシュールのインパクト/性スペクトラムと言語 【過去ログ整理】 2021.04.27,28

■「分かり合えない」という初期設定
「分かり合える」ではなく、「分かり合えない」という前提からスタートすること。分かり合えることはひとつの奇跡である。それはマルクスの言う「命がけの飛躍」だから。
@yukylab 午後2:26 · 2021年4月27日

 

ソシュールインパク
ソシュールインパクトの肝は、言語は無底だということだ。何の根拠もないところから言語が生まれた。言語が真なる世界の構造と一致しているということ、そして学問が厳密な論理に従って体系を構築すればその真なる世界を表現できるかもしれないという楽観主義を木端微塵にしたところだ。
@yukylab 午後2:44 · 2021年4月27日

 

■性スペクトラムと言語
男/女という二項対立が自明視されていた時代から、性的マイノリティへの不当な差別が認識される時代になり、さらにいまや生物学から「性スペクトラム」という概念が提起されるに至る。言語による概念規定がいかに恣意的であるか、政治的であるか、そして固定観念に結びつきやすいかを考える好例。
@yukylab 午前10:45 · 2021年4月28日