2022-11-14から1日間の記事一覧
詰め込み教育だとか知識注入型だとか言われインプット中心の学びは蔑まれて久しい。何のために覚えるのか、大人になって忘れるじゃないか、ネットで調べればいいからスマホ時代には即していない、と。同意できる面があるし、アクティブラーニングを推進する…
はやぶさ2のプロジェクト・マネージャーの津田さんがNHKの「クローズアップ現代+」で話していたことは、チームビルディングにとってたいへん示唆的だと思った。キーワードは「失敗経験」「場外乱闘」。「失敗経験」は、失敗を経験した人をメンバーとして選…
「人は哲学を学ぶことはできない。ただ哲学することを学びうるのみである」とはカントの言葉だが、今日はこの言葉について考えさせられた。今日の授業「哲学する人間」はヴィトゲンシュタイン前期思想と論理実証主義の違い、そしてヴィトゲンシュタイン後期…
SNSへの警戒心の高さ 学生のレポートを読んでいてなるほどと思ったのは、SNSに対する恐怖心や警戒心が非常に強いということ。これはメディアリテラシーなど教育の賜であろうが、過度に警戒することは、コロナ禍での情報収集や発信の機会を逃し、経験から…
大学受験とは、まずもって大学の側に、次に社会の側に自分を折り合わせていく人生のプロジェクト。進路選択、つまり進む学部や学科を選ぶということ自体が、一人一人違うはずの個人が大学や社会の側に取り込まれることを意味する。制度に適応するということ…
オンラインという新しいコミュニケーション様式 ここのところ、教員のオンラインイベントに参加して、いつも考えさせられることは、対面的なリアルコミュニケーションをデフォルトとすべきなのかということ。声、顔、仮面、アバター、バーチャル背景……こうし…
withコロナの状況が長く続く中、場所としての学校の役割が大きな曲がり角に差し掛かっているということをずっと考えてきたのだけれど、いま考えているのは専門家として教員の役割も転換点に差し掛かっているということ。長期的な視点から見たとき、制度とし…
ジェネリックスキル的な教育を推進する側にいたわけだが、その負の側面についてよくよく考えてみるべきだとずっと思ってきた。時代の変化に対応できるようなハイスペックな社会人になるべく、自己のスキルを磨こう! というのがジェネリックスキル推進の陳腐…
浜松の高校生のリフレクション力にはいつもたじたじである。ふり返りだけで20分ぐらい使って、B5判白紙にびっしりと書いてくる。中には裏までびっしり書いてまだ足りない生徒もいる。最初はふり返る内容について質問文を用意してリフレクションシートを印刷…
脱魔術化された大学飲食店がテイクアウトになって街や店の雰囲気や容器や家具・照明といった背景が脱魔術化されるのと同様に、大学がオンライン授業化して有形無形の文脈的側面(場所・校舎やキャンパスの雰囲気・ブランド…)が脱魔術化されるのかもしれない。…