靴底感覚

――竹内幸哉の研究日誌――

コンピテンシーはいつ伸びる?/人文系とPDCA思考 【過去ログ整理】2019.10.28

対人コンピテンシーは大人になってから成長するのか?
コンピテンシーは大学生になってから伸ばすのは難しいから、高校生までに、いやもっと早い段階から伸ばしてやるべきである、そんな論調が高まっていて、アクティブラーニングやジェネリックスキルの普及を後押ししている。直感的はそんな気もするから、これまで特に違和感は感じなかった。
一方で、大人たちの対人コンピテンシーについては、明らかに10代後半から20代前半とは異なる優越性を感じてもいたことを、昨日の中大通信教育の導入教育Aスクーリングで思い出した。
職場で多様な他者と毎日関わって仕事をしている30〜50代の人は、やはり対人コンピテンシーが優れているのである。もちろん経験による学びも大きいと思うが、言語力の飛躍的成長という面も関係しているのではないか。そうだとすれば、コンピテンシーは大人になっても伸び続けると言えるかもしれない。

@yukylab 午前0:31 · 2019年10月28日


人文系とPDCA的思考とは相容れないのか?
人文系でなぜ逆向き設計の授業デザインが広まらないのか。そこには人文系特有の腰の重さだけでなく、人文系の言語や経験に対する厳密さや誠実さが関わってくるのではないか。もう一つ言えば人文系の根源的な批判性や破壊性、逸脱志向がPDCAを回すような合理性とは相容れない。
@yukylab 午後5:23 · 2019年10月28日